世界には約6千の言語が存在します。そして、そのうち60%、もしくはそれ以上の言語が100年以内に消えてしまうと言われています。その原因のひとつは、これらの言語のほとんどが、多数派言語に追いやられた少数派言語であるという事実です。
インドには何百という言語がありますが、そのうち公用語に指定されているのは、たった15言語だけです。
レディング大学(British University of Reading)の進化生物学者マーク・ペーゲル(Mark Pagel)教授は、次のように述べています。『いつの日か、3ヶ国語、4ヶ国語の言語が世界を支配する日がくるであろう。』
His main area of work is Evolutionary theory as applied to genes and behavior, language evolution, evolutionary genetics and phylogenetics.
少数派言語を守るためには、母国語教育だけでは足りません。言葉が生き続けるためは、今日でもその言葉が使われ、発達し、変化していくことが必要なのです。
世界の主要言語(単位百万人):
中国語 | 1075 | 百万人 |
スペイン語 | 332 | |
英語 | 322 | |
ベンガル語 | 189 | |
ヒンズー語 | 182 | |
ロシア語 | 170 | |
ポルトガル語 | 170 | |
日本語 | 125 | |
ドイツ語 | 98 | |
呉語(中国語の方言) | 70 | |
アラビア語全体 | 175 |
出典:ヨーテボリ大学言語学学科、スウェーデン、1999
Institutionen för lingvistik, Göteborgs universitet, Sverige. 1999.
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© Hans Malv, 2004